お客様事例
SBフレームワークス株式会社 > お客様事例 > EC物流サービスのお客様事例 > ユーザー体験を守りながら、セール期の出荷増へ。 BtoC物流を1ヶ月で立ち上げた舞台裏

ゴッパ合同会社様

ユーザー体験を守りながら、セール期の出荷増へ。 BtoC物流を1ヶ月で立ち上げた舞台裏

グラフィックボードのEC販売を本格化する中、セール期に向けて出荷物量の増加が見込まれ、自社内での物流業務に限界が見え始めました。SBフレームワークスに相談いただき、運用を短期間で再設計し、梱包品質やユーザー体験を守りながら、安定出荷を実現する体制づくりに取り組むことができました。

ゴッパ合同会社と「XFXグラフィックボード」について

ゴッパ合同会社は、2016年8月の設立で現在10期目。PC・スマートフォン周辺機器を中心に扱い、現在は「XFXグラフィックボード」の国内正規代理店として、ゲーミングPCや自作PCのファンからも支持を集めています。BtoB領域では半導体関連部品の輸出も行うなど、事業は多岐にわたります。
グラフィックボードの市場は、リアル店舗だけでなくECでの購買が大きな割合を占める領域です。販売店で流通していく方法は選択肢としてありつつも、そこには時間とコストが伴います。ならば、自社で直接販売し、スピード感を持って実績を積み重ねた方がよい――そうした判断が、同社のEC本格化を後押ししました。

GOPPA ECサイト

加えて、同社が大切にしているのが「ユーザーとの距離感」です。X(旧Twitter)での発信や、オリジナル段ボールなどの工夫も含め、購入体験の一部として「届く瞬間」まで設計したい。単に売るのではなく、ファンになってもらうための接点づくりに力を入れていました。

「注文したときからユーザーのワクワクは始まっていて、自分の注文したものがどう届くのかを見てもらえると、より身近に感じることができる。」と語る九鬼社長

導入前の運用と課題

とはいえ、ECを本格化するには「物流の壁」があります。実際、同社はECサイトを立ち上げてからも、しばらくは東京のオフィスで物流対応を行っていました。
オフィスに在庫を持ち込み、梱包し、出荷する。ラベルの貼り方ひとつとっても、手に取るユーザーの目線を意識して丁寧に仕上げる。自分たちでやるからこそ、品質のこだわりを100%反映できる。一方で、物量が増え始めると、そのやり方は急に苦しくなります。

九鬼社長「物流を自分たちで理解する、ユーザーとの接点を大切にする、という意味ではやって良かったと思っています。ただ、規模が大きくなってくると対応が難しくなってきました。」

内製で物流業務を行う際の課題は、単純な作業量だけではありません。手作業が増えれば、どうしてもミスが起こりやすくなり、その確認に時間がかかります。さらに、前後の段取り――仮保管している場所へ取りに行く時間、スペースを確保するための工夫、目に見えないコスト――そうした「散らばった負担」が積み重なっていきます。

「内製では、物流コストがどれくらいかかっているのか分からないのが実態でした。」と語る田中副社長

転機は「ブラックフライデー」。1日あたりの出荷数を試算して見えた現実

状況が大きく動いたのが、ブラックフライデーに向けた販売計画を立てたタイミングでした。取引先と相談し、「この期間でどれくらい売るか」という販売計画を決め、そこから逆算して「1日に必要な出荷数」を考える。すると、オフィス内製のままでは現実的ではない、という結論が早い段階で見えてきました。

九鬼社長「1日でどれだけ出荷しなきゃいけない?となって、オフィスではもう無理だと。」

この時点で、同社は外部委託を本格的に検討します。ただし、「外注すれば終わり」ではありません。むしろ同社にとって物流は、ユーザー体験を左右する重要な要素。倉庫に任せても、梱包にかける想いが失われてしまっては意味がない。だからこそ、同社は委託先に対して「何を守りたいのか」を明確に伝え、同じ目的地を共有できる相手を求めていました。

SBフレームワークスを選んだ理由(決め手)/期待していたこと

SBフレームワークスを選んだ理由は一つ。既存の「メニュー」に当てはめるのではなく、目的を起点にして運用を一緒に作れることでした。

九鬼社長「大手通販会社や他の物流代行サービスでは、在庫保管、流通加工それぞれの工程で標準的なメニュー内容が決まっていてで、カスタマイズが難しい。ゴッパの物流への考え方を反映させられるパートナーを選びたかった。」

期待していたのは、単に商品を出荷してもらうことではありません。梱包品質を崩さず、ユーザーが安心できる状態で商品を届けること。さらにEC運用に欠かせないシステム連携まで含め、立ち上げから運用までを「止めずに走り切れる」体制を作ることでした。

九鬼社長「自社ECやAmazonへのシステムの連携まで全てやっていただけるので、安心してお願いできる。」

業務の様子

導入内容:こだわりは「保証書・シリアル」と「流通加工のタイミング」

転機の訪れから委託先の選定を踏まえ、ブラックフライデーまでは残すところ1ヶ月。短期の立ち上げの中で、論点になったのが運用の細部です。特に大きかったのが、保証書添付とシリアル紐付けでした。製品を代理店販売する関係上、保証書は出荷前に添付する必要があります。しかし、保証書に記載するシリアルと、実機シリアルの照合は、どうしても目視確認が欠かせない。この「なくせない工程」を前提にしながら、いかにミスなく、負荷を抑えて運用を回すかが鍵になりました。

そこで採ったのが、作業の見え方を変える工夫です。例えば入荷予定の100件を一括で照合するのではなく、箱単位(例:10個単位)でシリアルの束を作り、照合しやすい状態にしてから作業に入る。現場が迷わず確認できるように設計し直しました。

もう一つのポイントが、流通加工のタイミングです。製品は販路ごとに個別の商品コードを付番し、A販路用、B販路用と分けています。この作業は、一般的には入荷時点で先に加工を済ませ、保管する運用も多く見られます。ただ同社は、自社ECとAmazonの2つの販路を持つことから、販路ごとに在庫を持つのではなく、状況に応じて販売戦略を柔軟に変えられることを重視しました。そこで、入荷時に一括加工しきらず、販売計画に合わせてタイムリーに流通加工する運用を検討。結果として「売りたい販路に、必要な状態で出せる」運用を目指しました。

「入荷したものに対してすぐに流通加工をせず、販売計画に基づいて流通加工していきましょう、という運用を立てつけることで、在庫ロスを減らすことができた。」と語るSBフレームワークス 営業本部 高﨑

導入後の効果:梱包品質とリードタイムを守りながら、「次の選択肢」を増やす

導入後、まず表れたのはユーザーからの反応でした。Amazon販路では、「Amazon  Prime」配送の対象ではなく、SBフレームワークス倉庫からの発送となる中でも、「セール中なのに思ったより早く届いた」「梱包が綺麗だった」といった声が寄せられたといいます。専用箱での配送や、丁寧な梱包は、購入体験の満足度を押し上げ、信頼にもつながりました。

また、内製時に散らばっていた負担が整理され、出荷原価が見えやすくなったことも大きな変化です。これにより、新しい商品を増やすとき、売り方を変えるときに「どう出すか」「コストは妥当か」を計算しやすくなりました。

さらに同社は、今回の取り組みを「仕組みが広がった」と捉えています。ボトルネックとなっていた物流面の制限が外れ、自社でコントロールできる範囲として広がった。物流が整うことで、今後のビジネス拡大への選択肢が増えたという実感がありました。

同社が扱うXFXグラフィックボード

今後への期待

今後は取扱アイテムが増える見込みで、運用負荷も変化していきます。その中でも、これまでと同じように目的を共有しながら、現場と一緒に運用を作り続けられることを期待しています。

九鬼社長「さらにアイテムが増えていくので、より一層大変になると思う。ぜひ一緒にがんばってもらいたい。」

左から、SBフレームワークス 営業本部 広域営業部 部長 高﨑洋輔
ゴッパ合同会社 社長 九鬼隆則

関連するサービス

EC物流サービス

ECショップの物流運用を一括して代行

EC物流サービス

ECモールに出店されているお客様向けの、BtoB物流サービスです。入荷・保管・配送の代行はもちろん、ギフトラッピング作業やチラシ封入まで、ECショップの物流運用を一括してお任せいただけます。

まずはお気軽にご相談ください

サービスの詳細について資料をご用意しております。社内での検討などにご活用ください。

サービスの詳細や料金へのご質問、商談のお申し込みや、お見積りのご相談は、こちらよりお問い合わせください。