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シュリンク包装とは?種類やメリット・デメリットを解説

物流
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シュリンク包装とは?種類やメリット・デメリットを解説

監修者プロフィール

玉橋丈児

SBフレームワークス マーケティング/広報

玉橋 丈児

物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。

シュリンク包装は、加熱によって収縮するフィルム(シュリンクフィルム/熱収縮フィルム)を使い、商品を密着させて包む包装方法です。商品を保護しつつ商品の訴求力向上にも寄与するため、食品や化粧品、書籍などさまざまな商品に用いられています。

シュリンク包装には複数の方式や包装機、フィルムの種類があり、扱う商品の形状や特性、出荷量に応じて適した種類を選ぶことが重要です。

本記事では、シュリンク包装の種類やメリット・デメリットについて解説します。

シュリンク包装を含む流通加工業務に関して課題を抱えている場合は、SBフレームワークスにご相談ください。弊社では、保管・流通加工・梱包・発送までを一括で対応し、業務負荷の軽減と安定した物流体制の構築をサポートします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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シュリンク包装とは

シュリンク包装とは、加熱すると収縮するフィルム(シュリンクフィルム/熱収縮フィルム)で商品を覆い、熱処理によって商品の表面に密着させる包装方法です。フィルムが商品の外形に密着するため、凹凸や曲面を含む複雑な形状でも対応しやすい点が特徴です。

また、箱やトレーを使わずフィルムで外装保護できるため、資材点数を減らしつつ商品の保護が可能です。単品の外装保護だけでなく、複数個の集合包装にも用いられます。

このような特性を備えていることから、製造現場での包装から小売店での陳列に至るまで、幅広く活用されています。

シュリンク包装の種類

シュリンク包装の種類

ここでは、シュリンク包装を「包み方(包装方式)」で分類し、代表的な5種類を紹介します(呼称はメーカーや現場により異なる場合があります)。

  • キャップシュリンク
  • ラベルシュリンク
  • Rシールシュリンク
  • L型シュリンク
  • ピローシュリンク

それぞれ種類の特徴を解説します。

キャップシュリンク

キャップシュリンクとは、容器やボトルのキャップ部分のみにシュリンクフィルムを被せ、熱で収縮・密着させる包装方式です。キャップと容器の境目を覆う構造のため、商品が未開封であることを視覚的に確認でき、品質保証や不正開封の防止の役割を果たします

キャップシュリンクは、以下のような商品に用いられます。

  • 瓶入りのジャム
  • ボトルタイプの調味料
  • シロップ剤や液体薬などのボトル入りの医薬品

なお、キャップシュリンクはあくまで開封防止を目的として、キャップ部分のみを包装する方式です。容器全体の保護やデザイン訴求が必要な商品では、ラベルシュリンク(スリーブ)などと組み合わせて運用します。

ラベルシュリンク

ラベルシュリンク(シュリンクスリーブ)とは、商品名や成分表示などを印刷した筒状フィルムを容器に被せ、加熱で密着させる包装方式です。容器の形状に沿ってフィルムが収縮するため、曲面や凹凸のある容器にも対応できます。

また、容器の側面全体を覆えることからラベルの面積を広く確保でき、商品情報や注意事項、デザインを集約してわかりやすく表現できるのも特徴です。ラベルシュリンクはデザイン性やブランド訴求を重視する、以下のような商品に多く採用されています。

  • 化粧水や乳液などのボトル入りの化粧品
  • 清涼飲料水やミネラルウォーターなどの飲料
  • シャンプーや洗剤などの日用品

ラベルシュリンクは主に容器の胴体部分を覆う包装方式であるため、キャップ部分は基本的に包装されません。

Rシールシュリンク

Rシールシュリンクとは、袋状に加工したフィルムに商品を封入し、加熱によってフィルムを収縮・密着させる包装方式です。シールした部分が角ばらず丸く仕上がるため、丸形容器や曲面の多い商品でもフィルムを密着させやすいのが特徴です。

また、商品全体を広く覆う構造であることから、商品の保護機能に加え、フィルムに商品情報を印刷すればラベルの役割も持たせられます。Rシールシュリンクは、以下のような商品に採用されています。

  • ポンプ付きボトルのシャンプー・トリートメント
  • スプレーボトルのヘアケア用品や消臭剤
  • チューブ容器の歯磨き粉

見た目の美しさと商品保護を両立できることから、化粧品・日用品を中心に幅広く活用されています。

L型シュリンク

L型シュリンクとは、2つ折りのフィルムに商品を挟み込み、L字型のシーラーで三辺を密閉して包装する方式です。フィルムを直線的に密着させられるため、以下のような箱型の商品の包装に適しています。

  • ボックス型のティッシュペーパー
  • 書籍
  • DVD
  • 箱入りの菓子

構造がシンプルで、密封状態にばらつきが出にくい点が特徴です。

ピローシュリンク

ピローシュリンクとは、筒状に成形したシュリンクフィルムで商品を包み、前後をシール後に加熱して密着させる包装方式です。

連続的に包装できる構造のため量産ラインに組み込みやすく、形状・サイズが一定の商品の包装に向いています。主に食品や医薬品、日用品などの規格化された製品で用いられています

また、商品全体を覆うことで、ホコリや汚れの付着を防ぎ、流通・陳列時の外観を安定して保ちやすい点も特徴です。

シュリンク包装機の種類

シュリンク包装機には、主に以下の3種類があります。

  • トンネル式
  • スチーム式
  • ドライヤー式

それぞれの特徴について解説します。

トンネル式

トンネル式とは、フィルムをかけた商品をコンベアでシュリンクトンネル(加熱装置)内へ通し、熱風を均一にあててフィルムを収縮させる方式です。

トンネル内の温度や風量を細かく制御でき、フィルムの収縮状態を安定させやすいため、仕上がりの品質を均一に保てる点が特徴です。また、コンベアによる連続処理が可能な構造であり、包装工程を自動化しやすく大量生産や長時間の連続稼働にも対応しやすいといえます。

一方で、シュリンクトンネル本体に加えて搬送用コンベアが必要となるため、ドライヤー式などの簡易的な加熱方式に比べると設備が大型化しやすく、十分な設置スペースが必要です。

そのため、トンネル式は設置スペースを確保でき、一定量以上の包装作業を継続的に行う生産ラインに向いています。

スチーム式

スチーム式とは、高温の蒸気(スチーム)でフィルムを加熱して収縮させる方式です。蒸気は熱伝達効率が高いため、容器の凹凸や曲線部にもフィルムが均一に密着しやすく、しわや収縮むらが少ない仕上がりになる点が特徴です。

一方で、ボイラーによる蒸気発生設備や排気設備が必要となるため、初期投資の負担が大きくなります。また、蒸気による加熱後に容器表面へ水滴が付着する場合があり、乾燥工程を追加する運用になることもあります

スチーム式は仕上がり品質を重視し、設備投資を回収できる生産規模の現場に適した方式といえるでしょう。

ドライヤー式

ドライヤー式とは、工業用ドライヤーやヒートガンなどで局所的に熱をあてて収縮させる方式で、手作業中心の運用になりやすいのが特徴です。トンネル式やスチーム式のような大型設備を必要としないため、初期費用の負担を抑えられ導入のハードルが低い点がメリットです。

ただし、加熱ムラが起こりやすく、作業者の技量によっては仕上がりに差が出ます。そのため、量産や品質の均一性が求められる工程には不向きです。ドライヤー式は、試作品や小ロット生産品などの包装に適しています。

シュリンクフィルムの種類

シュリンクフィルムとは、熱をかけると収縮する特性のフィルムです。主なシュリンクフィルムの種類は、以下のとおりです。

シュリンクフィルムの種類特徴
PET(ポリエチレンテレフタレート)・強度と耐熱性に優れる
・透明度が高い
PVC(ポリ塩化ビニール)・収縮性と透明性が高く加工しやすい
OPS(ポリスチレン)・印刷適性と透明性に優れる
・ラベル用途で用いられることが多い
PO(ポリオレフィン)・環境負荷が低く、安全性と汎用性を兼ね備えたバランスのよい素材
PP(ポリプロピレン)・軽量で印刷加工がしやすく、食品や医薬品包装にも適している
PE(ポリエチレン)・柔軟性と耐衝撃性が高く、工業製品や重量物の包装に向いている

用途や商品の特性を踏まえ、適したシュリンクフィルムを選定しましょう。

シュリンク包装のメリット

シュリンク包装のメリットとして、以下の5つが挙げられます。

  • 商品を保護できる
  • 内容物の抜き取りや改ざんを防げる
  • 複数の商品をまとめられる
  • 商品のPRがしやすい
  • パッケージ変更に対応しやすい

それぞれのメリットについて解説します。

商品を保護できる

フィルムで商品全体を密封すれば、汚れや埃の付着、異物混入などを防げます。輸送中や保管中の保護はもちろん、売り場での陳列時の保護にも有効です。

また、外気を遮断することで湿気の影響を受けにくくなるため、商品の劣化や酸化を抑えられます。

内容物の抜き取りや改ざんを防げる

シュリンク包装は、内容物の抜き取りや改ざんの防止に有効です。開封の痕跡が残り、一度開封すると元の状態に戻せないからです。

入荷時や出荷前の検品でフィルムの状態を確認すれば、不正開封の有無を判別できます。そのため、内容物が抜き取られたりすり替えられたりした商品を流通させることは難しく、不正行為そのものが成立しにくいといえます。

複数の商品をまとめられる

シュリンク包装は、形状やサイズが揃った複数の商品を一つの単位としてまとめられる点がメリットです。フィルムを収縮させて商品同士を密着させて固定することで、輸送中の荷崩れを防げます

また、商品を1点ずつ扱う必要がなくなるため、数量確認やピッキングなどの作業時間の短縮や作業効率の向上にもつながります。さらに、段ボール箱やテープを使わずに複数の商品を一体化できるため、梱包資材の削減によるコストの最適化を図れる点もメリットです。

商品のPRがしやすい

シュリンク包装(ラベルシュリンク)は、商品の訴求力を高めるのに有効です。フィルムそのものに商品名やキャッチコピー、成分表示などを直接印刷でき、容器全体をPRスペースとして活用できるからです。

たとえば、飲料ボトルや化粧品ボトルでは、胴体だけでなく肩部や底面近くまでデザインを施せます。そのため、売り場での視認性が高まり、ブランドの世界観や商品の特徴をより強く印象づけられます。

シュリンク包装は、販売促進とブランディングの両面で有効な手段といえるでしょう。

パッケージ変更に対応しやすい

シュリンク包装は、パッケージデザインの変更に柔軟に対応できる点もメリットです。商品本体に直接印字しないため、外側のフィルムだけを新しいデザインに差し替えれば、既存の容器をそのまま活用できます

季節限定デザインやキャンペーン仕様への切り替えもスムーズに行えるので、コラボ企画を含む多様なマーケティング施策をスピーディーに展開できます。

シュリンク包装のデメリット

シュリンク包装には、以下のデメリットもあります。

  • 熱に弱い商品には適していない
  • 包装材の破損リスクがある
  • 環境負荷が懸念される

それぞれの内容を解説します。

熱に弱い商品には適していない

シュリンク包装は、熱による影響を受けやすい商品には適していません。フィルムを収縮させるために、加熱工程が必須となるからです。

たとえば、チョコレートや変形しやすい樹脂製品などは、熱によって品質低下や形状変化が起こる可能性があります。そのため、加熱条件の最適化低温収縮タイプのフィルムの検討または他方式との比較が必要です。

包装材の破損リスクがある

シュリンク包装は輸送中や陳列時の摩擦、角のある商品との接触によりフィルムが破損するリスクがあります。薄いフィルムで商品を覆う構造上、物理的な衝撃や鋭利なものに対して弱いからです

一箇所でも破れると、防塵や防湿などのシュリンク包装本来の保護機能が失われ、商品価値の低下につながります。破損リスクを抑えるには、自社で扱う商品の輸送・陳列時の負荷を想定し、適したフィルムの厚さ・素材を選定することが重要です。

環境負荷が懸念される

昨今、シュリンク包装の採用は、環境負荷の観点から懸念が残るとされています。シュリンク包装に使用されるフィルムはプラスチック製で、使用後は廃棄物として処理されるからです。

廃棄されたプラスチックごみは焼却処理されることが多く、その過程でCO2が排出されます。廃棄量が増えるほどそれに比例してCO2排出量も増えるため、環境への影響は大きくなります。

ただし、近年はリサイクル可能な素材や厚みを抑えたフィルムの開発が進んでいるため、環境に配慮したシュリンクフィルムを使用することで、環境負荷の低減を図ることが可能です。

用途に適したシュリンク包装を選定しよう

シュリンク包装は、商品の保護や改ざん防止、訴求力向上などさまざまなメリットがあります。一方で、加熱工程を伴うため熱に弱い商品には不向きであることや、フィルム破損による外観不良が生じる可能性がある点には注意が必要です。

そのため、シュリンク包装を導入する際は、商品特性(耐熱性・形状)/必要な機能(改ざん防止・意匠)/出荷量(ライン適性)の3点から、方式・機械・フィルム材質を組み合わせて選定しましょう。

シュリンク包装も含めた流通加工について課題を抱えている場合は、SBフレームワークスにご相談ください。弊社では、入荷から梱包、配送までを一括して代行するサービスを提供しています。多数の流通加工メニューから最適なオプション作業をお選びいただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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