先入れ先出し(FIFO)とは?メリットや適切に行うためのコツを解説
監修者プロフィール

SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
先入れ先出しは、商品の品質を管理するうえで重要となる在庫管理の手法です。先入れ先出しを適切に行えば、商品の劣化や鮮度の低下を防ぎ、賞味期限・使用期限・保証期限などの管理を踏まえた販売や出荷につながります。
本記事では、先入れ先出しを行うメリットやコツを解説します。
自社の在庫管理でお悩みの場合は、SBフレームワークスにご相談ください。30年以上にわたりソフトバンクグループの物流を支えてきた実績により、在庫管理を含めた一連の物流作業を代行いたします。
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目次
先入れ先出しとは?意味をわかりやすく解説

先入れ先出しとは、先に倉庫へ入庫した商品から優先的に出庫する在庫管理の手法です。英語では「First-In First-Out」といい、略してFIFOと呼ぶこともあります。
たとえば、入庫日が1日、3日、5日の3つの商品がある場合、1日→3日→5日と入庫日が古いものから順に出庫します。
先入れ先出しを行う目的は、保管期間の長期化を防ぎ、品質低下や期限超過のリスクを抑えることです。適切な品質管理が問われる製造業(食品や電子機器など)や小売業(スーパーやドラッグストアなど)で広く採用されている、在庫管理の基本ルールです。
先入れ先出しのメリット

先入れ先出しのメリットは、主に以下の3つです。
- 商品の品質を維持できる
- 在庫ロスを削減できる
- 在庫数を把握しやすくなる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
商品の品質を維持できる
先入れ先出しで在庫管理を行えば、商品の品質を維持できます。入庫日が古い商品から順に出庫することで保管期間が長期化せず、品質や鮮度の低下を最小限に抑えられるからです。
また、品質・鮮度が良好な商品を顧客に届けられることで、顧客満足度や企業の信頼性向上にもつながります。特に、食品・医薬品・化粧品など、品質や期限が売上・信頼に直結する商品の在庫管理では大きなメリットです。
在庫ロスを削減できる
先入れ先出しで在庫管理を行うと、在庫ロスを削減できます。先に倉庫へ入庫した商品から優先的に取り出すことで、賞味期限や販売期限が切れることを防げるからです。
出庫順が崩れると、古い在庫が取り残され、期限超過や品質劣化により販売できなくなるリスクが高まります。場合によっては出荷の対象にならないこともあるでしょう。その結果、商品を廃棄せざるを得ず、在庫ロスにつながりかねません。
しかし、先入れ先出しであれば、商品を適正な期間内に販売できます。商品の廃棄量が抑えられることで、利益の損失防止や処分費用の削減にもつながります。
在庫数を把握しやすくなる
先入れ先出しを徹底するために入庫日・ロット・期限などの情報を整備すると、滞留在庫(古い在庫)や期限が近い在庫を特定しやすくなり、結果として在庫の見える化が進みます。
先入れ先出しでは、出庫する順番を正しく把握できるよう、商品の製造日や入庫日、保管期限などの情報を詳しく記録します。商品名や数量の特定が容易になることで、スムーズな在庫確認が可能です。また、在庫確認が簡略化されることで、棚卸しや入出荷業務の効率化も期待できます。
先入れ先出しで在庫管理を行う際の留意点

先入れ先出しで在庫管理を行う際は、以下の点に留意しましょう。
- 商品データを詳細に管理する必要がある
- 入庫・出庫作業が煩雑になる
それぞれの留意点を詳しく解説します。
商品データを詳細に管理する必要がある
先入れ先出しで在庫を管理するには、商品のデータを詳細に管理しなくてはなりません。どの商品を先に取り出すべきかを、正確に判別できるようにする必要があるからです。
具体的には、以下のような情報を管理します。
- 商品名
- 商品番号
- 製造日
- ロット番号
- 入庫日
- 賞味期限(または消費期限、使用期限)
- 納品期限
上記のような商品データを管理できていないと、誤出庫や欠品、過剰在庫などを引き起こす可能性があります。WMS(倉庫管理システム)などを活用し、現場の入庫・移動・出庫の記録と在庫データを一致させる運用が欠かせません。
入出庫作業が煩雑になる
先入れ先出しで在庫管理を行うと、入出庫作業が煩雑になりがちです。スムーズに商品を取り出せるよう、入庫日が古い商品を手前にして格納する必要があるからです。
保管方法や棚のタイプによっては、入庫日が古い商品を一旦取り出し、新しい商品を奥に格納する作業が生じます。また、商品の製造日や入庫日、ロット番号などの商品情報を記載した識別ラベルの貼付作業も必要です。商品が入庫・出庫されるたびにこれらの作業を繰り返さなければならず、入出庫時の作業工数が増える可能性があります。
作業負荷を抑えるには、入庫日が古い商品から取り出せるフローラックを使用するなどの対策が欠かせません。また、バーコードやRFIDを活用すれば、ラベルに記載された商品情報と入庫データの照合を目視で行う必要がなくなり、確認作業の負担を軽減できます。
先入れ先出しによる在庫管理を適切に行うためのコツ

先入れ先出しによる在庫管理を適切に行うためには、以下の3つが有効です。
- 商品を入庫・出庫しやすい倉庫レイアウトを設計する
- 整理・整頓・清掃(3S)を徹底して行う
- 適正在庫数を維持する
それぞれの内容を詳しく解説します。
商品を入庫・出庫しやすい倉庫レイアウトを設計する
先入れ先出しで適切に在庫管理をするには、商品を入庫・出庫しやすい倉庫レイアウトを設計することが重要です。商品を古い順にすぐに取り出せるような動線に設計すれば、入出庫が効率良く行えます。
たとえば、以下のような工夫をするとよいでしょう。
- 入庫エリアと出庫エリアを分け、商品が一方向に流れるレイアウトにする
- 入庫日や期限の近さに応じてゾーン分けし、古い在庫ほど出庫口に近い位置に配置する
- 出庫対象となる商品を集約したピッキングエリアを設ける
このようにレイアウトを工夫することで、入庫日の古い商品を探したり入れ替えたりする作業が減り、先入れ先出しをスムーズに実施できます。また、在庫管理の正確性が向上することで、誤出庫や在庫ロスの防止にもつながります。
整理・整頓・清掃(3S)を徹底して行う
先入れ先出しで在庫管理を適切に行うためには、整理・整頓・清掃(3S)の徹底が欠かせません。3Sを徹底すれば、誰が見ても在庫の場所や状態が一目でわかるようになり、作業効率と出庫精度が向上します。
商品が乱雑に保管されていると、入庫日が古い商品をすぐに判別できないため、誤出庫や欠品などのトラブルが起きる可能性があります。そのため、倉庫内で3Sをルールとして定着させ、すべての作業員が同じ基準で実践することが重要です。
適正在庫数を維持する
適正在庫数を維持することも、適切な先入れ先出しのコツです。過剰在庫になると保管スペースが足りず、倉庫内が乱雑になりやすいからです。また、管理する在庫が多くなり、データ管理の負担が増えたり、棚卸差異(帳簿の在庫と実際の在庫数が合わないこと)が発生したりする可能性があります。
在庫状況を適切に把握できず、古い商品が取り残された結果、品質の劣化や販売・納品期限の超過により、在庫ロスにつながることもあり得ます。
常に適正在庫を維持すれば、常に倉庫の容量内に商品が収まり、在庫の管理がしやすくなるでしょう。需要に応じた在庫量を適正な期間内に販売できるため、在庫ロスの削減も期待できます。自社の取引の傾向や商品の売れ行きなどを把握し、定期的に在庫状況を見直しましょう。
適切な先入れ先出しで在庫を管理しよう

適切な先入れ先出しを行えば、常に商品の品質を良好に維持でき、高品質な商品を顧客に届けられるようになります。また、在庫の状況を正確に把握できることから、在庫ロスの削減や棚卸の効率化にもつながります。
適切な先入れ先出しを行うためには、適切な倉庫レイアウトの設計や3Sの徹底・実践が欠かせません。また、在庫状況を正確に把握できるよう、適正在庫を維持する必要もあります。先入れ先出しを定着させ、在庫品質を安定させましょう。
在庫管理に関して課題を抱えている場合は、SBフレームワークスにご相談ください。手間がかかる商品の入庫や保管などの在庫管理から、梱包、配送まで一括して代行いたします。BtoB・BtoC両方の倉庫システムに対応しており、効率的な倉庫運用が可能です。まずは、お気軽にお問い合わせください。
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