キャブオーバー型トラックとは?選ぶメリット・デメリット、運転する際の注意点を解説
監修者プロフィール

SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
キャブオーバー型トラックとは、ボンネットを設けずエンジンルームの真上に運転席を配置した構造の車両です。積載効率の高さや取り回しのしやすさなどの理由から、日本の物流現場で広く活用されています。
一方で、キャブオーバー型トラックには構造上の特性から、取り扱いに注意すべき点などもあります。そのため、使用するメリットだけでなく注意点も理解しておくことが大切です。
本記事では、キャブオーバー型トラックのメリット・デメリットや、運転時の注意点を解説します。
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目次
キャブオーバーとは

キャブオーバー(キャブオーバー型トラック)とは、ボンネット(車両前方の張り出し)をもたず、運転席をエンジンルームの真上に配置した構造の車両を指します。
日本の物流現場では、キャブオーバー型トラックが主流です。キャビン(運転席・助手席を含めた乗車スペース)が車両の先端に位置することで、荷室スペースを広くとれるからです。
キャブオーバー型トラックは、物流拠点間で大量の荷物を運ぶ幹線輸送やルート配送など、積載効率が重視される現場で広く活用されています。
キャブオーバー型トラックの種類

キャブオーバー型トラックは、荷台の形状や装備の違いによっていくつかの種類に分かれます。代表例は以下のとおりです。
| トラックの種類 | 概要 | 特徴 |
| 軽トラック | 軽自動車の規格に準拠して設計された小型トラック | ・車両サイズが小さく、狭小地での走行や荷役に対応しやすい ・小口配送や近距離配送で用いられることが多い |
| 平ボディートラック | 荷台に屋根や側壁がなく、あおり(柵)で囲まれたトラック | ・長尺物や不定形貨物の積載ができる ・クレーンによる荷物の積み下ろしができる |
| バンボディートラック(パネルトラック) | 密閉構造の箱型の荷台を備えたトラック | ・外部環境の影響を受けにくく、荷物の保護性能が高い ・精密機器や生鮮食品などの輸送に適している |
| クレーン付きトラック | 荷台にクレーンを搭載したトラック | ・積み込み、荷下ろし作業を車両単体で行える ・重量物や建築資材などの輸送に使用される |
| ウイングトラック(ウイング車) | 荷台の側面を大きく開放できる箱型構造のトラック | ・荷台側面を開放することで、フォークリフトでパレット積みの荷物を効率的に積み下ろしできる ・荷台の手前に積まれた荷物を移動させずに、奥に積まれた荷物を取り出せる ・パレット単位の輸送や、納品順が異なる複数荷主の荷物の輸送などに適している |
このようにキャブオーバー型トラックは、荷台構造が異なる複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。運ぶ荷物の種類や荷役方法、配送先の条件に応じて適した車両を選ぶことが重要です。
キャブオーバー型トラックのメリット

キャブオーバー型トラックのメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 荷室が広く積載効率が高まる
- 前方の視界が確保しやすい
- 取り回しがしやすい
それぞれの内容について解説します。
荷室が広く積載効率が高まる
キャブオーバー型トラックは、荷室が広く積載効率の向上を図れます。同じ全長・車幅のボンネットがあるトラック(ボンネット型トラック)と比べて荷室の占める割合が高く、より多くの荷物を積載できるからです。
また、荷室が広いことで、荷物の形状やサイズに応じて積載方法を調整しやすく、さまざまな貨物に対応できる点もメリットです。
キャブオーバー型トラックを使用し、一度の輸送で運べる荷物量が増えれば配送回数が減るため、人件費や燃料費の最適化にもつながります。
前方の視界が確保しやすい
前方の視界を確保しやすい点も、キャブオーバー型トラックのメリットです。ボンネットがなく車体の最前部に運転席があるため、車両前端の位置が把握しやすく前方の死角が生じにくい傾向にあります。
そのため、右左折時や狭い道路でのすれ違い、車庫入れなどの際に歩行者や障がい物を認識しやすく、接触事故のリスクを低減できます。狭い道路や見通しの悪い環境での走行が多い場合は、キャブオーバー型トラックが有効です。
取り回しがしやすい
キャブオーバー型トラックは、狭い場所での取り回しがしやすい点もメリットです。車体前方が短い構造上、最小回転半径を抑えやすいため、限られたスペースでも方向転換や切り返しを行いやすい傾向です。
そのため、物流センター構内の通路や納品先の狭い駐車場など、Uターンやバック駐車が必要な場面でも車両の向きの調整を比較的容易にできます。
また、取り回しがしやすいと余計な運転操作を抑えられるため、接触事故や巻き込み事故のリスク低減にもつながります。車両の転回スペースが広くない現場が多い場合は、操作性だけでなく安全性の観点からもキャブオーバー型トラックが役立ちます。
キャブオーバー型トラックのデメリット

キャブオーバー型トラックには積載性や取り回しの良さがある一方で、構造上の特性から以下のデメリットもあります。
- 前方からの衝突安全性がやや劣る
- 空気抵抗を受けやすく燃費や走行時の安定性に影響が出る
それぞれの内容について解説します。
前方からの衝突安全性がやや劣る
キャブオーバー型トラックは、ボンネット型トラックと比べると前方からの衝突安全性がやや劣る傾向にあります。ボンネットがない構造上、車体前方にクラッシャブルゾーン(衝突時の衝撃を吸収するためにあえて変形する部分)を十分に確保しにくいからです。
ただし、近年は衝突被害軽減ブレーキや車間距離警報などを搭載したキャブオーバー型トラックが増えており、衝突時の弱点は改善されつつあります。キャブオーバー型トラックを導入する際は、前方衝突に対するリスクを踏まえ、安全性能が高い車種を選ぶことが重要です。
空気抵抗を受けやすく燃費や走行時の安定性に影響が出る
空気抵抗を受けやすい点も、キャブオーバー型トラックのデメリットです。車体前方が平坦な構造であることで、走行時に空気の流れを受け止める面積が大きくなるため、ボンネット型の車両と比べると燃費効率が劣る傾向にあります。導入時は、車両の燃費効率を確認しておきましょう。
また、走行時に横風の影響を受けやすく、走行の安定性が低下する場合もあります。特に高速道路を使用した輸送では、空気抵抗の影響が顕著です。そのため、ドライバーに対しての安全運転の指導も欠かせません。
キャブオーバー型トラックを運転する際の注意点

キャブオーバー型トラックを運転する際は、ハンドルを切るタイミングに注意が必要です。キャブオーバー型トラックは、運転席が前輪の近くに配置されている構造上、右左折時に後輪の軌道が内側に入り込みやすくなるからです。そのため、歩行者や自転車、ガードレールなどに接触する恐れがあります。
右左折時はハンドルを切るタイミングを遅めにし、サイドミラーで後輪の動きを確認しながら、速度を落として大回りで曲がります。そうすることで、後輪が内側に入り込むことによる接触事故のリスク低減が可能です。
キャブオーバー型トラックを導入し積載効率を高めよう

キャブオーバー型トラックは、車両全長に占める荷室の割合が高いため、積載効率の向上を図れます。また、運転席が車両の前方に配置されており、前方の視界が確保しやすい点もメリットです。一方で、前方の衝突安全性や空気抵抗による燃費への影響などのデメリットもあります。
扱う荷物量や輸送距離、走行環境を踏まえたうえで自社に適したキャブオーバー型トラックを選定し、積載効率の向上を図りましょう。
輸配送の効率化や車両選定でお悩みの際は、SBフレームワークスにご相談ください。チャーター便や混載便などの輸配送サービスを駆使し、輸送距離やリードタイムの削減につながる最適な物流プランをご提案します。まずはお気軽にお問い合わせください。
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