物流におけるピッキングとは?種類や効率化する方法を解説
監修者プロフィール

SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
物流におけるピッキングとは、出荷指示書や納品書にもとづいて倉庫内の保管場所から商品を取り出す作業です。ピッキングは、倉庫内作業の中でも工数が発生しやすい工程の一つで、精度とスピードが出荷リードタイムや生産性に直結します。
本記事では、物流におけるピッキングの種類や効率化する方法などについて解説します。
自社のピッキングについて課題を抱えている場合は、SBフレームワークスにご相談ください。商品の入荷や在庫管理、ピッキングなどの物流業務を一括で代行するサービスを提供しています。お客様の課題に合わせて最適なプランを提案いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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目次
物流におけるピッキングとは

物流におけるピッキングとは、保管場所から出荷する商品を取り出して集める作業です。出荷指示書(ピッキングリスト)やハンディ端末の指示に従って商品を集め、検品・梱包・仕分けなど次工程へ引き渡します。
ピッキングは出荷業務の起点となる工程であるため、移動距離や探す時間、取り間違いが、そのまま出荷全体の遅延・手戻りにつながりやすい点が特徴です。そのため、倉庫業務の生産性に関わる重要な作業であるといえます。
物流におけるピッキングの種類

物流におけるピッキング手法は、出荷件数・SKU数・1オーダーあたりの点数などにより向き不向きがあります。代表的な手法は以下の3つです。
- シングルピッキング(摘み取り方式)
- トータルピッキング(種まき方式)
- マルチオーダーピッキング
それぞれの内容を解説します。
シングルピッキング(摘み取り方式)
シングルピッキングとは、一つの注文ごとに倉庫内を回って商品を集める手法です。
注文単位でピッキングするため、優先度の高い出荷(緊急出荷など)を個別に処理できます。また、ピッキングの際に他の注文先の商品と混ざらず、商品の取り間違いが発生しにくい点も特徴です。
一方、注文数が多い場合は、従業員が広い倉庫内を何度も往復することになるため、倉庫業務の生産性が低下する可能性があります。そのため、シングルピッキングは1件あたりの出荷量が少ないEC物流の倉庫や、1日あたりの出荷件数が少ない倉庫に向いています。
トータルピッキング(種まき方式)
トータルピッキングとは、複数の注文先の商品を一度にまとめて取り出し、後から荷さばき場で配送先ごとに商品を分ける手法です。
一度の移動で大量の商品をピッキングでき、従業員の移動距離を抑えられるため、作業時間の短縮が可能です。ただし、ピッキング後に商品を仕分けるためのスペースや人員が必要になります。
一つの商品に対する出荷量が多い倉庫や、決まった配送先への大量出荷を行う倉庫には、トータルピッキングが向いています。
マルチオーダーピッキング
マルチオーダーピッキングとは、複数の箱を載せた専用のカートを使用して、注文先別に商品をピッキングしながら同時に仕分けもする手法です。一度の倉庫内移動で複数の注文を処理できるため、作業効率が高まります。
また、ピッキングと同時に注文ごとの仕分けも完了するため、荷さばき場や仕分け担当を確保する必要がありません。このような特性から、多品種少量で小口出荷が多い倉庫で活用されています。
物流におけるピッキングの運用方法

物流におけるピッキングの運用方法には、以下の3つがあります。
- リストピッキング
- デジタルピッキングシステム(DPS)
- タブレットピッキング
それぞれの内容を解説します。
リストピッキング
リストピッキングとは、出荷指示書の商品リストを見ながらピッキングを行う方法です。大規模なシステムを導入する必要がないため、比較的低コストで運用を開始できます。
基本的に目視での確認作業が中心ですが、検品精度を高めるために小型のバーコードスキャナーを併用し、リストと商品を照合しながら進めるケースもあります。
一方で、商品を探すスピードや正確性は、従業員の熟練度に左右されやすい面があります。そのため、効率良く運用するには、商品ごとに保管場所を住所のように割り振るロケーション管理を徹底するなど、迷わずに商品を見つけられる環境づくりが重要です。
デジタルピッキングシステム(DPS)
デジタルピッキングシステムとは、商品棚に設置したデジタル表示器の指示に従って従業員が商品をピッキングする仕組みです。デジタル表示器が光り、取り出すべき商品をランプと数量で示します。
従業員は表示器が光った場所に行き、表示された数を取るだけでよいため、業務経験の浅い従業員でも作業しやすい点が特徴です。また、視覚的な指示により、ピッキングミスが起きにくくなります。
タブレットピッキング
タブレットピッキングとは、ピッキング用のカートにタブレット端末を設置し、画面上の指示に従って作業を行う方法です。商品の情報や保管場所の位置がタブレット上に表示されます。
また、バーコードスキャナーとWMS(倉庫管理システム)などを連携させて、在庫状況をリアルタイムでシステムに反映させることも可能です。画面上で商品の画像や詳細を確認しながら作業できるため、類似する商品や商品の種類が多い倉庫に向いている運用方法です。
物流におけるピッキングを効率化する方法

物流におけるピッキングを効率化する方法として、以下が挙げられます。
- 搬送ロボットを導入する
- 5Sを徹底する
- 業務をアウトソーシングする
それぞれの内容を解説します。
搬送ロボットを導入する
搬送ロボットの導入は、ピッキングの効率化に有効な手段です。保管場所から商品を運搬する作業を自動化すれば、作業者の移動時間の削減が可能です。さらに、ピッキングロボットを導入することで、商品の取り出し作業の省人化もできます。
搬送ロボットには、以下のような種類があります。
| 種類 | 特徴 |
| AGV(無人搬送車) | ・二次元コードや磁気テープなどの誘導体に沿って自動で走行する ・ルート上の障害物を感知して自動で止まる |
| AMR(自律走行搬送ロボット) | ・搭載されたセンサーやカメラで周囲の状況を認識して、自律的に走行する ・障害物を自動で回避して進む |
| ピースピッキングロボット | ・指定した商品をロボットがアームなどを利用して自動でピッキングする |
AGVやAMRには、商品棚を作業者の前まで運ぶタイプもあります。いわゆるGTP(Goods to Person)方式として、作業者が位置から動かずにピッキングを行うことで、効率化が期待できます。
5Sを徹底する
倉庫内の5Sを徹底することで、ピッキングを効率的に行いやすくなります。5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・しつけのことで、以下の取り組みを指します。
| 項目 | 内容 |
| 整理 | 必要なものと不要なものを選別し、不要なものを処分する |
| 整頓 | 必要なものを保管する場所を決め、誰が見てもわかるようにしておく |
| 清掃 | 倉庫内の清掃・点検をしてきれいな状態にする |
| 清潔 | 整理・整頓・清掃をした状態を維持する |
| しつけ | 清潔な状態を維持できるよう従業員に習慣づける |
通路に荷物が置かれていると、商品を探す際や運ぶ際に移動がしにくくなります。また、棚に乱雑に商品が置かれている状態では、取り出しに時間がかかります。
そのため、5Sを徹底して作業動線を確保し、どこに何があるかわかる状態を維持することが大切です。
業務をアウトソーシングする
自社のリソースだけで業務改善に限界がある場合は、倉庫業務全般を代行業者にアウトソーシングするのも一つの手段です。物流代行(3PL)を活用することで、出荷量の変動に応じた人員配置やKPI(生産性・誤出荷率など)の設計、WMS運用を含めた改善を進めやすくなります。
また、代行業者に倉庫業務を委託すれば、従業員を商品開発や営業などのコア業務に集中させることも可能です。自社の課題解決に最適なパートナーを選ぶことで、企業全体の生産性が向上します。
ピッキングを効率化して倉庫業務の生産性を向上させよう

物流におけるピッキングは、出荷業務の起点となる重要な工程です。取り扱う商品の種類や出荷量、倉庫の規模に合わせて最適な手法を選ぶことで、作業効率は大きく変わります。
自社のリソースだけでピッキングの効率化が難しい場合は、専門のノウハウをもつ代行業者へアウトソーシングするのも選択肢です。現状の課題を洗い出し、自社に合った方法でピッキングを効率化して倉庫業務の生産性を向上させましょう。
自社のピッキングの効率化についてお悩みの場合は、SBフレームワークスにお任せください。弊社独自の物流管理システムを導入した倉庫で、効率的な運用を実現します。ギフト梱包やシリアルナンバーを指定した出荷など、オプションも豊富に用意しているため、お気軽にご相談ください。
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