輸配送とは?業務範囲や管理システム・サービスを利用するメリットを解説
監修者プロフィール
SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
輸配送とは、輸送手段を駆使して荷物を指定の地点へ移動することです。物流拠点や店舗などに荷物の破損や遅延をせずに運ぶためには、輸配送管理システム・サービスを活用し輸送品質を向上させることが大切です。
本記事では、輸配送の業務範囲や管理システム・サービスを利用するメリットを解説します。
自社の輸配送についてお悩みの場合は、SBフレームワークスにご相談ください。弊社では、混載便サービスやチャーター便サービスなどを提供しており、お客様の課題の解決に向けたご提案が可能です。
\独自輸送網を駆使したご提案/
目次
輸配送とは
輸配送とは、メーカーなどのサプライヤーから、物流拠点・消費者などに荷物を物理的に移動することです。
輸配送には「輸送」と「配送」の意味が含まれます。輸送と配送の定義は異なるため、正しく理解しておきましょう。
輸送
日本産業規格(JIS)によると、輸送は「貨物をトラック、船舶、鉄道車両、航空機、その他の輸送機関によって、ある地点から他の地点へ移動させること」と定義されています(※1)。
輸送は「一次輸送」とも表現され、大量の荷物を長距離にわたって移動するときに用いられます。具体的には、メーカーから物流センター、工場から別の工場など、物流拠点間へ荷物を移動することです。
※1出典:日本産業標準調査会「JIS検索|JISZ0111」
配送
日本産業規格(JIS)によると、配送は「貨物を物流拠点から荷受人へ送り届けること」と定義されています(※1)。
配送は「二次輸送」とも呼ばれ、小口の荷物を近距離で移動するときに用いられます。たとえば、物流センターからスーパーマーケットなどの小売店舗へ届けることや、消費者へ直接荷物を届けることが「配送」です。
また、輸送と比べて荷物の移動先が複数であることが多い点も配送の特徴として挙げられます。
※1出典:日本産業標準調査会「JIS検索|JISZ0111」
輸配送業務の範囲
輸配送業務は、メーカーなどから企業や消費者に荷物を届ける作業を示します。具体的には、荷物の出荷やトラックへの積み込み、配達の業務が含まれます。
入荷や保管、ピッキングなどの作業は、輸配送業務に含まれません。
輸配送における物流の課題
輸配送における物流の課題としては、以下などが挙げられます。
- ドライバー不足
- 小口配送の多頻度化
- 物流の2024年問題への対応
このような物流課題を解決するために、国土交通省は輸配送の共同化や輸送網の集約などを推進しています。
輸配送を共同化することで積載効率が向上し、稼働するトラック数の低減が可能です。そのため、ドライバー不足や小口配送の多頻度化などの課題解決につながります。
物流の課題や対策については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
輸配送管理システムを利用するメリット【自社車両がある場合】
輸配送における物流の課題を解消するためには、輸配送管理システムを導入することも選択肢の一つです。輸配送管理システムを利用するメリットには、以下が挙げられます。
- 積載率が向上する
- 配車業務を標準化できる
- 輸配送の状況が可視化される
- 最適な運行計画により、運行経費の削減が期待できる
それぞれのメリットについて解説します。
積載率が向上する
輸配送管理システムには、荷物の形状や重量などの特性を考慮して積込順序を算出する機能があり、積載率の向上に寄与します。
輸配送管理システムのなかには、3D画像を使用して荷物の積み込みをシミュレーションできるタイプもあるため、的確な荷物の積み込みが可能です。
配車業務を標準化できる
輸配送管理システムを導入すると、配車業務を属人化させずに標準化できます。
輸配送管理システムには配送指示データを取り込み、独自のアルゴリズムから最適な配車計画・配送ルートが立案される機能があります。
そのため、配車業務を行う従業員の経験値に依存せずに、精度の高い配車・配送計画を作成でき、効率的な業務の遂行が可能です。
輸配送の状況が可視化される
輸配送管理システムには車両の位置情報の監視機能が備わっているため、車両位置などから輸配送の進捗状況が可視化できます。
たとえば、車載端末やドライバーへ支給されるスマートフォンなどから、「運転中」「休憩中」といった運行状態を把握できます。これを活用し、荷主や消費者からの問い合わせに対し円滑な対応が可能です。
また、走行時や積み下ろし作業時などに問題が発生した場合でも、運行状況が可視化されていることで早期に発見できるため、迅速に対処できます。
最適な運送計画により、運行経費の削減が期待できる
輸配送管理システムを導入すると、最短の運行ルートで車両を運行でき効率化を図れるため、燃料費や高速道路などの料金の削減が期待できます。
輸配送管理システムには運賃計算の機能も搭載されており、正確な運賃計算が可能です。運行経費の管理が効率化されて従来の事務作業が軽減されるため、人件費の削減にもつながります。
輸配送サービスを利用するメリット【自社車両がない場合】
自社車両がない場合は、輸配送業務を外部委託する選択肢があります。
物流代行業者が提供する輸配送サービスを利用するメリットには、以下などが挙げられます。
- 自社でトラックなどを確保する必要がない
- 輸配送の品質が向上する
それぞれのメリットについて解説します。
自社でトラックなどを確保する必要がない
輸配送サービスでは、荷物の移動を全般的に請け負うため、自社でトラックやドライバーを確保する必要がありません。輸配送サービスには、以下のような種類があります。
輸配送サービスの種類 | 概要 |
混載便サービス | 複数社の顧客の荷物を1台のトラックに積載して輸配送する |
チャーター便サービス | 顧客の荷物量に合わせた車両を貸し切り、指定の集荷先から納品先まで輸配送を行う |
ミルクランサービス | 運行ダイヤにもとづいて複数の調達先を定期巡回し、原材料などを集荷する |
自社に合ったサービスを選択するとよいでしょう。
なお、SBフレームワークスでは上記3つのサービスにすべて対応しており、お客様の状況に応じた最適な提案が可能です。トラックやドライバーの確保でお悩みの場合は、ぜひご相談ください。
輸配送の品質が向上する
長期の経験で培った輸配送のノウハウを持つ運送会社を活用すれば、納期遵守や破損事故の減少など輸配送品質の向上が期待できます。
たとえば、精密機械などの輸配送に備え、ドライバーの運転技術を向上させ、貨物へのダメージを最小限におさえるエアー・サスペンション車両を導入している企業もあります。
ドライバーを教育する時間がない場合や、性能の良いトラックを購入する費用を割くのが難しい場合は、利用を検討するとよいでしょう。
輸配送サービスの利用により輸送品質が向上した弊社のお客様事例
株式会社リンクスインターナショナル様は、PCパーツや周辺機器などの精密機器の正規代理店事業を行っている企業です。
弊社に輸配送サービスを依頼する前は、別会社の輸配送サービスを利用していました。しかし、商品の破損や到着遅延の発生、損害やイレギュラーな配送が発生することによる事務的負担などの課題を抱えていました。
これらの課題を解決するために、弊社の混載便サービスやチャーター便サービスを利用する輸送方法に変更。弊社の輸配送サービスを利用したことで、貨物の破損や納品遅延が大幅に減少しました。また、輸送品質が向上したことで事務作業の負担軽減も実現しています。
弊社では、エアー・サスペンションを装備したトラックを使用しています。さらに、ドライバーへの安全教育も徹底しているため、精密機器のような振動に敏感な荷物であっても高品質な輸配送の実現が可能です。
参考:SBフレームワークス株式会社「輸送品質を大きく向上させることができました」
輸配送サービスや管理システムを活用し自社の課題を解決しよう
ドライバー不足や小口配送の多頻度化など、輸配送における物流の課題を解消するためには、輸配送サービスや管理システムの活用を検討するとよいでしょう。人件費や燃料費などの削減や輸送品質の向上が期待できます。
輸配送に関してお悩みがある場合は、SBフレームワークスにご相談ください。弊社では最適な輸配送方法の提案や緊急時の車両手配が可能です。まずはお気軽にご相談ください。
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玉橋 丈児
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