混載便とは?路線便との違いや利用するメリットを解説

監修者プロフィール

SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
混載便とは、複数の荷主の荷物を1台のトラックで一緒に運ぶ輸送方法です。荷量や配送時間などに応じて他の輸送方法と適切に使い分けることで、輸送コストの削減が期待できます。
一方、混載便を利用するメリットや注意点がわからず、活用すべきか悩んでいる企業担当者の方もいるのではないでしょうか。
本記事では、混載便を利用するメリットやチャーター便・路線便との違い、選択すべきシチュエーションについて解説します。
混載便サービスの利用を検討している場合は、SBフレームワークスにご相談ください。安全ドライブ教育を受けた混載便専任ドライバーが輸送する、混載便サービスを提供しています。課題に応じた最適な輸配送プランを設計いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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目次
混載便とは

混載便とは、複数の荷主からの荷物を1台のトラックに積み合わせて運ぶ輸送方法です。複数の荷主の荷物を集荷して物流拠点(中継拠点)に集め、配送先の地域ごとに荷物をトラックに積み替え、目的地に荷物を届けます。
混載便は、複数の荷主から依頼された荷物を積み合わせることで、1社単独の運行に比べてトラックに効率的に積載できます。
一運行あたりの輸送効率が上がり、CO2排出量の削減につながるため、SDGsや脱炭素の観点からも注目を集めている輸送方法です。
混載便とチャーター便の違い

混載便とチャーター便の違いは、荷主が単独か複数であるかです。
便の種類 | 概要 |
混載便 | 複数の荷主が1台のトラックを共有して荷物を輸送 |
チャーター便 | 単独の荷主が1台のトラックを貸し切って荷物を輸送 |
チャーター便は、複数の荷主の拠点を経由せずに、出荷場所から配送先まで直接荷物を届けます。そのため、混載便よりも短い運行時間で荷物を届けられるのが特徴です。
混載便と路線便の違い

混載便と路線便には以下の点に違いがあります。
- 配送ルート
- 荷物の取り扱い
それぞれの相違点を解説します。
配送ルート
混載便と路線便の違いの一つは配送ルートです。
混載便は集めた荷物を中継拠点へ輸送し、振り分けを行ったうえで各納品先に配送していきます。荷物の配送先に応じて、配送ルートを柔軟かつ効率的に設計できます。
一方、路線便は混載便の一種であり、決められたルートを定期的に運行して荷物を配送する輸送方法です。中継拠点と配送センター間の輸送ルートは固定化されていますが、配送センターから先の配送ルートは、複数の荷物から届け先や荷量に応じて効率的なルート組みを都度行います。
路線便は1ルートに荷物が集中すると配達が遅れるリスクがあるなど、事業者側で荷量の把握が難しい場合もあります。
荷物の取り扱い
混載便と路線便では、荷物の取り扱い方にも違いがあります。
混載便では幅広い形状の荷物に対応しており、複数の企業の荷物をまとめて輸送が可能です。
それに対して路線便は、大型の荷物や長尺物などの特殊な荷物には対応していない場合があります。また、企業の荷物を対象としたBtoBのサービスが多いのも特徴です。
混載便を利用するメリット

混載便を利用するメリットには、以下の2つが挙げられます。
- 輸送コストを削減できる
- 物流業界の課題解決につながる
それぞれのメリットについて解説します。
輸送コストを削減できる
企業にとって混載便は、輸送コストを削減できる点がメリットです。とくに自社の荷物量が少ない場合はチャーター便を使うよりも輸送費が抑えられます。
トラック1台の最大積載量に満たない荷物量をチャーター便で運ぶと、1つの荷物に対する輸送コストが割高になります。混載便であれば荷物量に応じた料金で輸送できるため、輸送コストの削減が可能です。
物流業界の課題解決につながる
混載便の活用により荷物の積載率が向上することは、物流業界の課題解決にもつながります。
物流業界はドライバー不足やコスト増加、CO2排出量の削減などさまざまな課題を抱えています。混載便の増加により輸送効率が向上すれば、輸送に必要なトラックの台数を減らせるため、業界全体でのCO2排出量の削減や、昨今の労働人口減少への対応策としても有効です。
混載便を利用する際の注意点

混載便を利用する際には、以下の点に注意しましょう。
- 細かい時間指定ができない
- 輸送に一定の時間がかかる
- 荷物破損のリスクがある
それぞれの注意点を解説します。
細かい時間指定ができない
混載便は配送日の指定はできるものの、細かい時間指定はできません。複数の荷主から依頼を受けており、1件ごとに細かい時間指定を受け付けることが難しいためです。
1時間単位での指定は難しいですが、午前や午後、数時間単位で指定できる運送会社もあります。指定した時間までに必ず荷物を届けたい場合は、チャーター便の利用が向いています。
輸送に一定の時間がかかる
混載便は複数の配送先を経由するため、輸送に時間がかかります。複数の荷主の荷物を集荷し、物流拠点で荷物を積み替え、配送先に順次配送となるため、一定の時間が必要です。
配送のリードタイムがチャーター便よりも長いため、急いでいる場合には不向きです。一定量の荷物があり緊急の場合は、チャーター便を利用するほうがよいでしょう。
荷物破損のリスクがある
混載便は、チャーター便と比べて荷物破損のリスクがあります。一般的に、荷物を動かす回数が多いと、ダメージを受けやすくなるからです。
混載便の運行範囲や中継回数にもよりますが、荷物の積替えを複数回行う場合は、リスクが多少高まります。壊れやすい荷物を依頼する場合は、丁寧な輸送を行っている混載便サービスを選ぶと荷物破損のリスクを抑えられます。
安心して荷物を任せられる混載便サービスをお探しの場合は、SBフレームワークスにご相談ください。弊社では、定期的に安全教育を受けているドライバーが丁寧に荷物を輸送しています。荷物へのダメージを最小限にした高品質な混載便サービスを提供しているため、お気軽にお問い合わせください。
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混載便サービスを選択すべきシチュエーション

混載便のメリットと注意点を踏まえ、以下のような場合に混載便サービスを選択するのがよいでしょう。
- 効率的な輸送を実現してコストを削減したい場合
- 納品先がおおむね同じで、時間指定のこだわりが少ない場合
- 荷物の量にムラがあるが、継続的に納品がある場合
チャーター便や路線便との違いを知ったうえで、混載便サービスを選択すべきか判断しましょう。各輸送方法の輸送時間、サイズや重量の制限、配送の時間指定には以下の特徴があります。
便の種類 | 輸送時間 | サイズや重量の制限 | 配送の時間指定 |
混載便 | 複数の拠点を経由するため、輸送時間がかかる | 制限は少ない | 細かい時間指定ができない |
チャーター便 | 配送先へ直接向かうため、輸送時間が短い | 基本的に制限はない | 細かい時間指定ができる |
路線便 | 決められた拠点を経由するため、一定の輸送時間がかかる | 規定サイズ・重量内 | 細かい時間指定ができない |
運送費の予算が少なく、輸送コストを削減したい場合は混載便を活用しましょう。とくに、時間指定が必要ない少量の荷物であれば、混載便サービスを選ぶメリットが大きくなります。
混載便サービスを選ぶ際に確認するポイント

混載便サービスを選ぶ際は、輸送の品質や緊急時のオプションなどを確認しましょう。荷物のダメージを少なくする高品質な輸送を行っているサービスであれば、破損のリスクを抑えられます。
また、緊急時や荷物が多くなる繁忙期には、「臨時的にチャーター便を確保できるか」などの柔軟性も重視しましょう。混載便で荷物を運ぶ際のリスクを軽減できる品質の高い輸送業者を選ぶのがおすすめです。
混載便を活用して輸送コストを削減しよう

混載便では、複数の荷主の荷物を1台のトラックに積み合わせて輸送します。荷量によって料金が変わるため、少量の荷物を依頼する場合にはチャーター便と比べて輸送費を抑えられます。
ただし、荷物を動かす回数が増えると、チャーター便よりも荷物破損のリスクが高くなります。精密機器や壊れやすい荷物を依頼する場合には、安全な輸送に定評のある混載便サービスを選択すると安心です。混載便を上手に活用して、輸送コストを削減しましょう。
混載便サービスの利用を検討している場合は、SBフレームワークスにご相談ください。走行時の衝撃を抑えるエアサス車を採用し、荷物のダメージが少ない高品質な混載便サービスを提供しています。
精密機器の輸送実績も豊富なため、まずはお気軽にご相談ください。
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監修者プロフィール

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玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
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国土交通省の調査(※)では、2010年以降の貨物自動車の積載率は40%以下という低い水準で推移しています。混載便の活用は積載率向上への確実な一歩となります。
※「自動車輸送統計年報(国土交通省総合政策局情報政策本部)」より