LCM(ライフサイクルマネジメント)サービスとは?対応内容や活用するメリットを解説
監修者プロフィール
SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
業務でIT機器を利用している企業は、機器の導入から廃棄にいたるまでさまざまな対応が必要です。自社で取り扱うIT機器の増加に伴い、IT資産管理の方法に悩む企業担当者も多いのではないでしょうか。
IT資産管理の負担を軽減するには、IT資産管理業務全般を請け負ってくれるLCMサービスの活用がおすすめです。
本記事では、LCMサービスの対応内容や利用するメリット、活用事例を紹介します。
なお、LCMサービスの活用を検討する段階まできているのであれば、ぜひSBフレームワークスにご相談ください。弊社独自の輸配送ネットワークを活かし、IT機器の運用だけでなく配送までをワンストップでご支援いたします。
目次
LCM(ライフサイクルマネジメント)サービスとは
LCM(Life Cycle Management)サービスとは、IT資産の調達から設定、運用、廃棄にいたるまでの業務を代行する外部委託サービスです。
業務で使用するパソコンなどのIT機器を導入する際は、スペックや機能を検討し、見合った機器を見つけなければなりません。導入後もOSや業務用ソフトウェアのインストールなど初期設定が不可欠です。
さらに、機器が不要となった際も適切な方法で廃棄しなければなりません。
このように、IT機器は調達から廃棄にいたるまで手間がかかります。LCMサービスを利用すれば、IT資産管理を丸ごと、もしくは一部を代行してもらえます。
LCMサービスの必要性
LCMサービスの必要性の高まりには、以下の2点が挙げられます。
- IT資産管理には膨大な労力・時間を要するから
- 今後もIT機器の普及が見込まれるから
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
IT資産管理には膨大な労力・時間を要するから
IT資産の管理は、機器の選定からデータ消去・廃棄にいたるまで対応範囲が多岐にわたります。そのため、すべての対応を自社で行うと膨大な労力や時間が必要です。
とくに、IT機器の導入数が多ければ多いほど管理は困難となるため、LCMサービスの活用が適しています。IT機器を大量に取り扱う企業は、LCMサービス導入を検討するとよいでしょう。
今後もIT機器の普及が見込まれるから
IT機器は、今や企業経営に欠かせない重要な資産のため、今後も普及が見込まれます。近年ではテレワークの普及により社内だけでなく、社外でもIT機器を使用して業務をする機会が増加しました。
加えて、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末も業務で利用する機会が増えています。
また、環境配慮の観点から紙でのデータ運用を廃止し、デジタルで管理する企業も多くなりました。
こうした背景から、IT機器は今後もさらなる普及が見込まれるでしょう。それに伴い、LCMサービスの需要も高まっています。
LCMサービスを活用するメリット
LCMサービスの活用には、以下のようなメリットがあります。
- コア業務に注力できる
- セキュリティを強化できる
- コスト削減につながる
それぞれのメリットについて説明します。
コア業務に注力できる
LCMサービスを活用するメリットの一つは、コア業務に注力できる点です。IT資産管理を外部委託すれば、IT資産管理に充てていた工数を本来行うべき業務に充てられるようになります。
一方、IT資産管理を別業務と平行して担当する場合、別業務の工数を削らなくてはなりません。
管理業務を外部委託しコア業務に注力できれば、社内の生産性向上も期待できるでしょう。
セキュリティを強化できる
LCMサービスの活用は、セキュリティ強化にもつながります。LCMサービスでは、セキュリティ対策のノウハウをもつ専門家にデータ消去・機器廃棄を任せられるためです。
IT機器は運用時だけでなく、廃棄する際にも適切な方法を用いないと情報漏洩のリスクが高まります。自社の大切な情報を守るためにも、LCMサービスを活用し、セキュリティ強化を徹底しましょう。
コスト削減につながる
LCMサービスの活用は、コスト削減にもつながります。LCMサービスを活用すれば、IT資産管理における担当者の採用や教育に時間をかけることなく、自社に適した機器選定や管理をしてもらえるためです。
自社でLCMを行うためにLCM専門の従業員を採用する場合、採用のための広告費や教育期間などが必要不可欠です。しかし、LCMサービスを活用すればIT資産管理担当者の採用・教育をせずIT資産管理を行えるため、長期的に見てコスト削減が期待できます。
LCMサービスの対応内容
LCMサービスでは、以下4つのフェーズごとにサービスを提供しています。
- 機器選定・調達
- 導入・キッティング
- 運用・保守
- データ消去・廃棄
各フェーズの対応内容について詳しく見ていきましょう。
機器選定・調達
選定・調達のフェーズでは、企業が求める条件に応じて機器を選定し、最適な調達方法を提案します。調達方法には購入やリース、レンタルなどがあり、利用用途に適した調達を行います。
導入・キッティング
導入・キッティングは、調達した機器の初期設定を行うフェーズです。機器の組み立てや、OS・業務アプリのインストールなどの初期構築、セキュリティ対策などを実施し、機器をすぐに使用できる状態にします。
キッティングは複数台の機器に対して行う場合が多いため、マスターイメージの作成を依頼すると次回以降に役立ちます。
マスターイメージとは、複数のIT機器に同じ設定をするために、OSやソフトウェアなどの情報をまとめたひな形です。マスターイメージを作成しておけば、マスターイメージを展開するだけで迅速にキッティングを実施できます。
運用・保守
操作方法に疑問が生じた際やトラブル発生時は、サポートを受けられます。
サポート体制はヘルプデスクが社内常駐したり、リモートコントロールで対応したりとLCMサービスによりさまざまです。また、問い合わせ方法(電話・メール)や、対応可能時間も各サービスにより異なります。
データ消去・廃棄
機器故障や機器交換が必要などの事情でIT機器が不要になった場合、データバックアップやデータ消去方法の選定・消去、IT機器の廃棄までを行います。
サービスによっては機器の廃棄だけではなく売却の選択肢もあるため、どういった対処が可能か事前に確認しておきましょう。
データの消去方法には、機器粉砕やソフトウェア消去、磁気消去などがあります。機器を売却する場合は、ソフトウェア消去や初期化などが必要です。セキュリティレベルが高かったり売却できなかったりする機器であれば、機器粉砕となる場合もあります。
SBフレームワークスでは、機器の廃棄や売却などの選択肢も含めてお客さまにとって最適な提案が可能ですので、ぜひご相談ください。
LCMサービスを選ぶ際のチェックポイント
自社に適したLCMサービスを利用するためには、事前に以下の2点を確認しておくことが大切です。
- サポート範囲
- 取り扱うIT機器の種類
それぞれのチェックポイントを詳しく解説します。
サポート範囲
LCMサービスのサポート範囲を事前に確認し、自社に適しているか判断しましょう。
たとえば、自社が運用・保守のみを必要とするなら、そのフェーズにのみ対応してくれるサービスで事足ります。
しかし、IT資産管理のために労力も時間もかかりすぎており、できるだけ作業の負担を軽減したい場合は、LCMの作業全体を委託できるサービスが向いています。
取り扱うIT機器の種類
LCMサービスによって、取り扱い可能なIT機器が異なります。自社で管理したいIT機器が取り扱いの対象かを確認しましょう。
PCだけでなくタブレットやスマホなどのモバイル端末も使用している場合は、IT機器全般に対応しているLCMサービスを利用する必要があります。
また、使用しているIT機器メーカーを統一している場合は、そのメーカーに特化したLCMサービスを利用するのも一つの選択肢です。
SBフレームワークスでは、IT機器の豊富な調達ネットワークを活かし、メーカー・ベンダー問わずさまざまなIT機器を取り扱っています。自社に合った機器が分からない場合も、まずはご相談ください。
弊社のお客様のLCMサービス活用事例
弊社のLCMサービスを利用して課題を解決した、総合建築業を営む株式会社森本組様の活用事例を紹介します。
同社は、社内PCの管理・運用に関して人的リソースと作業スペースの確保に課題を感じており、LCMサービスの導入にいたりました。
LCMサービス導入前は、PCのキッティングから廃棄までを担当課内で実施。約500台のPCの入れ替えを他の業務と並行して行うと、1年以上かかっていました。
そこで、弊社のLCMサービスを活用したところ、LCM業務にかけていた人的リソースを、他の重要な業務に充てられるようになりました。
さらに、運用や窓口を弊社に一本化したことで、煩雑にならずに事務処理を行えています。
弊社のLCMサービスはPCの調達からキッティング、廃棄にいたるまでワンストップでサポート可能です。調達から廃棄までを一本化することで、株式会社森本組様の課題解決に導きました。
参考:SB Frameworks「PCの管理・運用をワンストップで任せられたのが決め手でした」
LCMサービスを活用し業務を効率化しよう
扱うIT資産が多いほど、自社でのLCM業務には労力も時間もかかり、本来行うべき業務に支障をきたす可能性があります。
しかし、管理業務を外部委託すれば、本来注力すべきコア業務を遂行でき生産性向上が期待できます。
IT資産管理の負担軽減を考えている場合は、ぜひこの機会にLCMサービスを活用して、業務の効率化を進めていきましょう。
監修者プロフィール
SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
サービスの詳細について資料をご用意しております。社内での検討などにご活用ください。
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