【Windows 11】OSのアップグレード方法は?システム要件や注意点を解説

監修者プロフィール

SBフレームワークス マーケティング/広報
玉橋 丈児
物流×輸配送×テクニカルソリューションで、お客様の課題解決を目指すSBフレームワークスのマーケティング担当。テクニカルソリューション分野での実務経験を活かして、弊社のサービスや、業界の話題などを解説いたします。物流技術管理士補。
Windows 10のサポートが2025年10月14日で終了し、その後はセキュリティ更新が受けられなくなります。PCのセキュリティ面を考慮すると、早めにOSをアップグレードする準備を進めたほうがよいでしょう。
本記事では、OSをWindows 11にアップグレードする方法やシステム要件、注意点について解説します。
OSのアップグレードにお悩みの場合は、SBフレームワークスにご相談ください。弊社ではPCの調達から管理、廃棄まで一括でサポートするLCMサービスをご提供しています。OSのアップグレードだけでなく、PCの故障や新規PCの導入などにも迅速に対応いたします。
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目次
【Windows 11】OSのアップグレード方法

OSをWindows 11にアップグレードする方法は、以下の3つがあります。
- Windows Updateからアップグレードする
- Windows 11インストールアシスタントを利用する
- インストールメディアを作成してアップグレードする
基本は、Windows Updateからアップグレードします。他2つは、Windows Updateによる更新ができない場合に選択しましょう。それぞれのアップグレード方法の手順について説明します。
Windows Updateからアップグレードする
Windows Updateを使ったアップグレードは、Microsoft社が推奨している方法です。手順は以下のとおりです。
- 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」の順番でクリックする
- 「Windows Update」を選び、Windows 11へアップグレードできる案内が表示されたら「ダウンロードしてインストール」をクリックする
- 案内画面の指示に従ってダウンロードとインストールを進める
- インストール完了後、PCを再起動する
なお、手順2で「Windows 11へのアップグレードの準備ができました」の表示が出ない場合があります。この場合、ほかのプログラムが邪魔をしている、Windowsのバージョンが古いなどが原因として考えられます。
このような理由によりWindows Updateでアップグレードできない場合は、別の方法で行いましょう。
Windows 11インストールアシスタントを利用する
Windows 11インストールアシスタントを利用してアップグレードする方法もあります。Windows 11インストールアシスタントとは、Windows 10のPCにWindows 11をインストールするツールです。
PCの設定から更新できるWindows Updateと異なり、Microsoft公式サイトからツールをダウンロードする必要があります。アップグレードの手順は以下のとおりです。
- Microsoft公式サイトのWindows 11インストールアシスタントをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動する
- 案内画面の指示に従ってダウンロードとインストールを進める
- インストール完了後、PCを再起動する
前項のWindows Updateを使う方法でアップグレードできない際には、Windows 11インストールアシスタントを利用しましょう。
インストールメディアを作成してアップグレードする
USBメモリやDVDなどでインストールメディアを作成してアップグレードする方法もあります。手順は以下のとおりです。
- Microsoft公式サイトのメディア作成ツールをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして起動する
- PCにUSBメモリやDVDなどの記録媒体を接続し、案内画面の指示に従ってインストールメディアを作成する。
- アップグレードしたいPCに上記のUSBメモリやDVDを挿入する
- その状態で再起動を行うと自動的にインストールメディアが起動し、Windows 11へのアップデートが開始される
USBメモリやDVDからインストールメディアを起動させる際に、BIOS設定などで起動するドライブの優先順位を変更しなくてはならない場合があります。
BIOS設定をするには、電源を入れた直後に特定のキーを押します。PCのメーカーやモデルによってキーの種類は変わるため、BIOS設定が必要な場合はPCのマニュアルを確認しましょう。
作成したインストールメディアは、別のPCでも使えます。インストールメディアを利用したアップグレード方法は、複数のPCをアップデートする場合や、別の方法でアップグレードできなかった際に利用するとよいでしょう。
OSをWindows 11にアップグレードする際の要件

Windows 11にアップグレードするには、OSがバージョン2004以降のWindows 10でなければなりません。それ以前の場合は、Windows Updateで最新バージョンに更新してからアップグレードしましょう。
また、PCのハードウェアは、以下のシステム要件を満たしている必要があります。
ハードウェア | 要件 |
プロセッサ(CPU) | 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサ、もしくはシステム・オン・チップ(SoC) |
メモリ(RAM) | 4GB以上 |
ストレージ | 64GB以上 |
システムファームウェア | UEFIおよびセキュアブートに対応 |
TPM | バージョン2.0 |
グラフィックスカード | DirectX 12以降 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応 |
ディスプレイ | 対角サイズ9インチ以上で、8ビットカラーの高解像度 (720p) ディスプレイ |
アップデートしたいPCがWindows 10をインストールしているPCであっても、要件を満たさない古いPCの場合は、性能不足でアップグレードできない可能性があります。
これらは「最小システム要件」と呼ばれる、Windows 11を動作させるための最低限の性能要件です。たとえば、メモリ(RAM)に関しては4GBが要件ですが、快適な動作には8GB以上が推奨されています。
使用しているPCがアップグレード可能かわからないときは、Microsoftが公開している「PC正常性チェックアプリ」で確認できます。
OSをWindows 11にアップグレードすべきか

Windows 10のサポートが終了するため、OSはアップグレードしたほうがよいといえます。Microsoft社は、Windows 10のサポートを2025年10月14日で終了すると発表しています。
サポート終了日以降もWindows 10を使い続けられますが、セキュリティ更新やメーカーのサポートが受けられません。アップグレードをしなければ、セキュリティ面のリスクが高まる可能性があります。
2025年3月時点では、Windows 10からWindows 11へのアップグレードは無料で行えるため、早めに済ませておくとよいでしょう
OSをWindows 11にアップグレードする際の注意点

OSをWindows 11にアップグレードする際には、以下の点に注意しましょう。
- 一部の機能が廃止され使えなくなる
- 業務で使っているアプリが動作しなくなる場合がある
- 10日以上経過するとWindows 10にダウングレードできない
それぞれの注意点について解説します。
一部の機能が廃止され使えなくなる
Windows 10で使用できた機能の一部が、Windows 11では廃止されています。たとえば、以下のような機能が使用できなくなりました。
- Internet Explorer
- タイムライン
- ウォレット
- ロック画面の簡易ステータス
- 数式入力パネル
複数の機能が一つに統合されたり、代替機能に切り替わったりしているため注意が必要です。アップグレード前に、頻繁に利用している機能が使えなくなっていないかを確認しておきましょう。
業務で使っているアプリが動作しなくなる場合がある
Windows 10で使用できていたアプリが、Windows 11では動作しなくなる場合があります。アップグレードにより業務で使用しているアプリに不具合が生じてしまうと、業務に支障が出てしまいます。
トラブルを防ぐためには、アップデート前にアプリの動作検証や互換性の確認が必要です。想定どおりに使用できない場合は、代わりの手段を検討しましょう。
10日以上経過するとWindows 10にダウングレードできない
Windows 11にアップグレードしてから10日以上経過すると、Windows 10にダウングレードできなくなります。10日以上経過した後にダウングレードするには、Windows 10のクリーンインストールをしなくてはなりません。
クリーンインストールを実施するとPCのデータが初期化され、個人ファイルやインストールしたソフトフェアがすべて削除されます。バックアップを取ってデータを元に戻さなくてはならないため、ダウングレードが必要かどうかは10日以内に確認するとよいでしょう。
不具合やバグ、互換性の問題でWindows 10に戻したい場合は、10日以内に以下の手順を踏みます。
- 「スタート」→「設定」→「システム」→「回復」の順番でクリックする
- 回復オプション内の「復元」を選ぶ
- 案内画面の指示に従いWindows 10に復元する
Windows 10に復元すると、アップグレード後にインストールしたアプリは削除されるため注意しましょう。事前にバックアップを取っておくと安心です。

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マーケティング/広報
玉橋 丈児
企業や団体で使用しているPCの場合、業務用アプリの動作検証や互換性の確認、ファイルのバックアップなど、アップグレード前のさまざまな調整作業が必要です。情報システム・セキュリティ部門等が旗振りを行い、計画的にWindows 11へのアップグレードを行うとよいでしょう。
OSをWindows 11にアップグレードできないPCがある場合はどうする?

PCのOSをWindows 11にアップデートできない場合は、以下のような対応を検討しましょう。
- パーツを交換する
- 新しいPCを購入する
- PCをリースする
PCの性能不足が原因であるならば、システム要件に満たないハードウェアを交換することでアップグレードが可能になります。
ただし、パーツの交換には専門的な知識が必要です。加えて、業務用PCが多数の場合、パーツ交換による「延命」には、多くの手間と時間を要します。
そのため、業務用PCの場合は最初からWindows 11を搭載したPCを購入、またはリースするほうが確実です。また、新しいPCを用意する場合は、古いPCの処分方法も検討しましょう。
古いPCを処分する際には、PC内のデータを適切に消去しないと、企業の機密情報などが漏えいする可能性があります。データ消去ソフトや磁気破壊装置を使って、確実にデータを消去しましょう。
OSをWindows 11にアップグレードするタイミング

Windows 10のサポートが終了する2025年10月14日までにアップグレードを済ませるのが望ましいでしょう。業務に支障がないタイミングでアップグレードを進められるように、作業計画を立てることが大切です。
PCの台数が多い場合はスムーズに進まないことや、トラブルで作業が止まることなども考えられます。
また、アップグレード後は、OSのバージョンを確認する必要があります。Windows 11のバージョンによってはMicrosoftのサポートが受けられなくなる場合があるからです。
OSのバージョンについても管理しなくてはならないため、PCの台数によっては計画通りに進まない可能性があります。アップグレードの準備ができたら早めに着手しましょう。
OSのアップグレードやPCのリプレースにはLCMサービスの活用もおすすめ

アップグレードが必要なPCを多数保有しており、作業に人手を割きづらい場合は、アウトソーシングを活用するのも選択肢の一つです。専門知識をもつ業者にOSのアップグレード作業を代行してもらえます。
OSアップグレードやPCそのもののリプレースを検討している場合は、LCM(ライフサイクルマネジメント)サービスの利用がおすすめです。LCMサービスは、IT機器の調達から廃棄までの業務を包括的にサポートするサービスです。
OSのアップグレードや新しいPCの調達、廃棄するPCのデータ消去をすべて任せられるため、従業員がコア業務に集中できます。また、故障対応や保守などの運用支援も充実しており、アップグレード後も安心です。
LCMサービスを活用する場合は、SBフレームワークスにお任せください。IT機器に精通した専門家が、お客様のIT環境に適したライフサイクルプランをご提案いたします。
アップグレード後の保守や故障への対応も代行しているため、OSのアップグレードに悩んでいる場合は、お気軽にお問い合わせください。
\管理から配送までワンストップ対応/
OSのアップグレード方法を理解して適切に対応しよう

OSをWindows 11へアップグレードする際には、基本的にWindows Updateを使います。Windows Updateでアップグレードできない場合は、Windows 11インストールアシスタントやインストールメディアの利用を検討しましょう。
2025年10月14日にWindows 10のサポートが終了するため、システム要件やアップグレードする際の注意点を確認して、早めに作業計画を立てる必要があります。
OSのアップグレード方法を理解して適切に対応しましょう。
OSをアップグレードするPCが多く対応できない場合は、SBフレームワークスにご相談ください。弊社では、PCの調達から廃棄までのライフサイクルを包括的にサポートするアウトソーシングサービスを提供しています。
OSのアップグレードに伴い、PCをリプレースする際は新しい製品の調達・配送も可能です。廃棄するPCのデータは「消去プロセス認証」で認められた、セキュリティ性の高い作業環境で確実に消去いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
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